ボスのパン作り

冬場、種の温度が低くて太陽の下で発酵させたことも

ドイツ人パン職人のボスのパンづくりでは、同じパンの生地でも休ませたり、休ませなかったりということが起こる。

それは
ボスの頭の中で動いている、
ボスにしかわからない感覚的なものだ。

昨日は生地休ませたのに
今日は即座に成形に移ったり。
ニコニコしながら、「何の問題もない」
と無言で説得されるから、ときどき戸惑う。

食い下がって聞いてみる。
「なんで今日は休ませないんですか?いつも休ませてるのに。」

ボス「お前の言ってること正しいよ。でも今日時間ないだろ?この後まだたくさん仕事残ってる。」

”こんなんで良いんだ。” という解釈。

いつも同じ商品でなくてはならないけど
最終的につじつまを合わせるのも職人の仕事だ、と。

それは、10種類のパンのうち、このパンが10点下がっても他の9種で挽回するように手立てをしていけ。とも解釈できるし、

フォアボールを選んで塁に出ていくのも戦い方として必要になってくるぞ。
という意味にもとれる。

「そういう日もある。それで良いんだよ。」

パンの国の人から学ぶ仕事術は本当に深いです。

日々勉強。

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