ドイツ人パン職人のボスのパンづくりでは、同じパンの生地でも休ませたり、休ませなかったりということが起こる。
それは
ボスの頭の中で動いている、
ボスにしかわからない感覚的なものだ。
昨日は生地休ませたのに
今日は即座に成形に移ったり。
ニコニコしながら、「何の問題もない」
と無言で説得されるから、ときどき戸惑う。
食い下がって聞いてみる。
「なんで今日は休ませないんですか?いつも休ませてるのに。」
ボス「お前の言ってること正しいよ。でも今日時間ないだろ?この後まだたくさん仕事残ってる。」
”こんなんで良いんだ。” という解釈。
いつも同じ商品でなくてはならないけど
最終的につじつまを合わせるのも職人の仕事だ、と。
それは、10種類のパンのうち、このパンが10点下がっても他の9種で挽回するように手立てをしていけ。とも解釈できるし、
フォアボールを選んで塁に出ていくのも戦い方として必要になってくるぞ。
という意味にもとれる。
「そういう日もある。それで良いんだよ。」
パンの国の人から学ぶ仕事術は本当に深いです。
日々勉強。
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