シュトレンのこと2023

ボスの代名詞・ミニシュトレン。スタッフに大人気で店に並ぶ前に売り切れる

毎年毎年、発見がある。

同じレシピを使って、99%変更はないのだけど、何度やっても新しい発見がある。

工程の多さとレシピの構造。
原価の高さ。
クリスマスの特別商品という位置付け。

年末の繁盛期に通常の業務に加えてシュトレンを焼く、パン屋の中が常にバタバタしている期間。

それでも今の環境でシュトレンを担当できるのは正直本当にありがたいなと思っている。

店舗展開をし続ける会社で(2月にはさらに4店舗増えて10店舗に。)シュトレンはアーティザンに徹することができる数少ない商品の一つであって、僕にとっては社長業で忙しく製造になかなか入れないドイツ人のボスと一緒に働くことのできる大切な時間でもある。

美味しいシュトレンの要となるドライフルーツ

毎朝10時頃やってきて

「今日はどんな感じ。」

とそのままミキサーの中をのぞきこむボス。

最後に、ラム酒に漬けたフルーツが生地と混ざるのを数分間じーっと見つめて、

「よっしゃ いこう」

と分割、成形へと入っていく。

すべて焼き終えたら

「後は頼んだ。また明日。」

と言い残して社長業に戻っていく。

2ヶ月の間、毎日これを繰り返す。

最終日はいつもより少し良いラム酒を使って生地を仕込んで、自分たちと大切な家族、友人のためにシュトレンを焼く。

良い仕事を続けるには僕らがまずハッピーでいることが何より大切だということもボスから学んだ。

今年は1000本強のシュトレンを送り出しました。個人的には、新しく出会った日本在住の方たちにも食べていただけたことも今年のシュトレン作りの大きな進歩となりました。