電気が止まった。
パン屋がある一帯全域がすべて停電になった。
冷蔵庫、冷凍庫、リターダー、ミキサー、オーブン、グリル、食洗機…etc
エスプレッソマシンももちろん動かずコーヒー待ちのお客さんも呆然。
ベーカーたちも呆然。
僕は・・・
ミキサーボウルの中に入ったままの生地を見て
(うわぁ〜どうすんだよ、これ。)と諦めかけていた。
「生地をまとめろ〜!電気止まったけど手は止めるな〜!」と電気技師に電話をかけながら鬼気迫るボス。
ミキシング終盤に差し掛かっていた生地を取り出して、こねるこねる。
2時間後、無事に停電は復旧。
ボ「オーブンちゃんと動いてるか見てこーい!見たらすぐに戻ってこーい!いそげ〜!」
僕「了解っすー!」
僕も走る走る・・・
ストレートで焼いているので一晩置いて明日焼くという策が使えない中、
生地の状態を気にしながら電気の復旧に奔走するボス。
結局、無事にシュトレンは焼くことができた。
「アブね〜。危うくこの生地全部ダメになるとこだったな。」
シュトレンは原材料費が高くミスが大ダメージにつながる商品の一つでもある。
使った材料を守るという姿勢はこういうハプニングのときにこそよく観察できる。
そして、停電になった瞬間から聞いてみたかった質問
「こういう時、薪窯って良いっすよね。」
これは
今じゃねぇな。 と思ったので後日、
「停電と薪窯」についても熱く議論してみたいと思います^^
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