流行や創造力が重要視される日本のパン文化において、
数少ない、本場フランスのパン作りを熟知されている職人。
仁瓶敏夫さん。
実際にお会いしたことはないけれど
映像や文章から僕が感じていたのは、
パンを愛し伝統を何よりも重んじ
それが正しく受け継がれていくよう
その道を真っ直ぐにライフワークとして伝える。
いつかお会いしてみたいなと思っていた矢先。
「お前の作ってんのはバゲットじゃないよ」と言われたかった。
僕が仁瓶さんになぜ惹かれるのか。
ニュージーランドで働くと感じる。
人を育てるという概念は基本的に仕事の場には存在しない。
それは、即戦力の採用が基本という文化も背景にある。
だから、
自分の持ってるものを全部吐き出して、
俺のすべてを見せてやるという気概のある人は本当に本当に稀なのである。
現場に「教育者」がいないのです。
現代に生きる僕らが、
何かを教えてもらうことを待ち
情報が流れてくるのを待つのとは対称的に
自ら情報を取りに行き
それを惜しみなく教える、人を育てる。
情熱と根性と。
仕事に信念を持って貫けるか
環境は違えど、僕も志をもって
うまいパン を焼いていきたい。
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