さてさて、「同志」のことを書いた矢先にその同志の卒業を書くことになりました。
以前このブログでも数回登場したベン・ジュニア、19歳。
(以前の記事はこちら→食べたければ狩りに行くのだ | ジュニアの生牡蠣)
マオリの血を引くニュージーランド人。
僕の折り込みの先生でした。
僕がヴィエノワズリーチームに移ってきた時、彼はまだ18歳でしたが、すでに仕事をそつなくこなしていて、彼に「受けたもー」して、色んなテクニックを教えてもらいました。
手先が器用でシーターや包丁といったツールを操ることに長けていて、
「俺パルミエ作ったことないからやりたいんだけど、付き合ってくれる?」と、店でも出していないパルミエを閉店後の厨房で一緒に試作したり、
イースターでホットクロスバンズの中種を一晩で700キロ仕込んだ時は彼のフィジカルを本当にリスペクトしたし、
クロワッサン成形しながら日本語とマオリ語の特訓したり、一緒に食パンの練習をしたり、上げたらキリがないくらい楽しい時間を共有させてもらいました。
ジュニアには”シェフになっていずれ自分の店を構える”という目標があります。
コロナで2年前に渡航制限を食らってずっと行けなかった日本にいよいよ10日後に飛び立ちます。
予定は最低1-2ヶ月。とにかく美味しいものをたくさん食べて良いインスピレーションを得るための一人旅になりそうです。
ジュ「俺もMasaの父ちゃんみたいに家でゆずの木育てたい。ニュージーにないから。種持ち込んで帰国しても良いと思う?」
僕「おめー検疫で捕まっぞー 気いつけろよー」
(ニュージーの入国管理はオーストラリアと並び世界一厳しいので・・・(僕調べ))
同志の旅立ちは寂しさもありますが、将来ジュニアが自分の店を持つ時には、僕も何かの役に立てるように、前進あるのみです。
そして、自分の旅にどんなフォーカスを当てて毎日を過ごしてきたか、今から土産話を聞くのを楽しみに待ちたいと思います^^
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