古巣のベーカリーのドイツ人ボスから連絡が来た。
まだ9月だけど・・・。
出る前からわかる。
「もうシュトレンかぁ〜。」
この時期の連絡は話が早い。
文字通り「Are you ready? 今年も任せたぞい。材料計算して来週注文やで!」
ドライフルーツをラム酒に漬ける作業から始まり、スパイスの調合、マジパンの仕込み、生地作りと仕上げ。シュトレンはパンというより、もはや菓子作りに近い工程が多い。時間と手間がかかるけど、もはやドイツ人が師匠の自分にとっては毎シーズン作るのが恒例になっている。
さすがにまだ「I’m ready.」ではなかったけど、
今年もまた、粉とスパイスと砂糖にまみれる、ちょっと早めの夏のクリスマスが始まります。