ニュージーランドへの道と、これから (前半)

長い道のりを歩いた先には・・・?  (トンガリロ国立公園)

ニュージーランドに渡って7年。

9,10月と日本に長期休暇で2ヶ月帰国していた間、初めましての方も多くその時に決まって聞かれたこと。

「どうしてニュージーランドに移住したのか?」

そういえば、なんでニュージーに来たのかあらためて考えもしなかったこの7年。

決意を固めるまでにそこそこの時間はかかったけれど、来てしまえば、生きるために毎日必死で、今ここにいる理由だとか、ましてや来週のことなんかさえ考える余裕もなかった。

振り返ると、20代前半は東京でサラリーマンをしながらお金を貯めては海外旅行へでかけていたし、大学4年の時は卒論が必修じゃないと気づくやいなや「先生おれゼミ辞めます。」と言ってヨーロッパ行きの往復チケットを買って、フラフラ一人旅を楽しんでいた。「ああ、海外っていいなぁ。」現地の空港に着いて感じる異国感とか、独特な匂いとか、日本では得がたいあらゆるものに魅力を感じていた。

そして、オーストラリアとニュージーランドでワーホリを経験して20代後半で日本に帰国。

再就職を試みるも、地に足がつかず、「これから何を目標にしていけばいいのか」悩んだ。

(さんざん海外の生活を楽しんで、まだ行くのか?いいかげん日本で腰を据えて、就職しないとダメなんじゃないのか?東京の大学まで出させてもらっていつまで自由にやりたいことやってんだよ?)←心の声。
本当はいつかまた海外へ行きたいと心のどこかで思う反面、そんなことできっこないだろと謎のドリームキラーを勝手に作り上げて、それに悩む毎日。

しかし、お金を貯めては旅へ出て30カ国を訪れて、新しい人達に出会い、世界のあちこちでバラエティに富んだ生き方に触れた20代での経験こそが、自分はもっと大胆に自由な生き方を模索するべきなのでは?というその後の人生の方向性を定めてくれた。

そして、休日に趣味で楽しんでいたパン作りをもっと発展させたら生きる道はそっちにあるのでは?、と決心して海を渡った。自然が近くにあって好きな山歩きも出来るし、ゆったり自分のペースで暮らしていけて、まだまだ可能性を秘めていそうなこの国でいつかパン屋をやりたいと意気込んで再びニュージーランドへやってきた。

(後半へ続く。)

これから夏を迎えるNZはアウトドアにはベストシーズン。