パリコレとパン作りと

KURA - 蔵 は2階の床を取り除いてショースペースに。新技術を紹介している

京都滞在中に教えてもらった話。

イッセイミヤケでパリコレの担当をしていたデザイナーの宮前さんという方、なんとパンをヒントにデザインの発想を得たという。 (←京都市のISSEY MIYAKEのスタッフさんが教えてくれた)

「フランス人が日常の食としてバゲットを食べるように イッセイミヤケで作る服も毎日着られる服でありたい」

コットンバゲットと名づけられたその服は、日常着として毎日使えるだけでなく、自分でハサミを入れて丈や袖を短く(つまり長袖を半袖にすることが可能)することもできるそうだ。

着る人に委ねたものづくりだな、と思った。

パンの本質も実はきっと同じだと思っている。

テーブルの上にどっしりと置かれたでっかいパン

それを切り分けて

ハムとチーズ挟んでサンドウィッチにしたり

ジャム塗っておやつにしたり

スープと合わせれば食事にもなるし、皿のソースを拭く道具にもなる

食べる人に委ねたパン作り

パリコレとか一見、きらびやかで優雅な世界に見えるけれど、

そこでモノづくりに携わる人でさえも「コットンバゲット」のように本質的には実用的であることを考えてるんだなと。

パン屋として洋服屋の「生地使い」も大いに参考になりそうです^^

えも言わぬ佇まい