クリスマスケーキの販売が一大商戦の日本では洋菓子店、パティシエは
「クリスマスを何回経験したか」が大きな財産になると聞いた。
夜を徹してスポンジ焼く、1日2回のシフトをこなす、限られたスペースにスタッフをどう配置するか必死に考える。体も頭も常にフル回転、ミスも出来ない、疲労のピークを超えた戦いが数週間に渡って続く・・・。
クリスマス商品を販売する僕らパン屋も12月が近づくに連れてだんだんとバタバタし始めてきた。
朝出勤すると「はじめまして」のスタッフがいきなり4人もいて驚いたり(笑)、普段使っている場所を他の職人が使っていて仕事が進まなかったり。
通常のラインナップに加えて、
クリスマスミンスパイ(英国の伝統菓子)
パネトーネ
シュトレン
と特別商品が追加されていて、これらすべての製造が同時に進んでいくので、コミュニケーションをきちんと取っていかないと、オーブン使いたい時にバッティングしたり、必要な器具がまだ洗われていなかったり、といった問題が起こる。
「シュトレンあと20分で出てくるからここのスペースちょうだいねー!ごめんー!」
とか
「Masa-! パネトーネの種入れる容器探してるんだけど、見たー?」
とかとか。
普段は起こらないやりとりが毎日繰り広げられていて、常に気を張っていないとつまらないミスも起こりそうだ。
体力的にもこれからがまさに踏ん張りどころ。
日本のクリスマス商戦を戦うケーキ屋とまではいかないまでも、
残り1ヶ月、この山をしっかり乗り越えて僕もパン職人としての財産を増やしたいなと思っています。
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