となりの芝生はガチで青い

2017年に訪れたゴールドコーストの薪窯ベーカリー「PADDOCK」

移住にまつわる話。

最近、ニュージーランドからオーストラリアに引っ越す人が激増している。

2024年は過去最高クラスだそう。特に若い世代や子育て世代の移動が多いらしい。

僕自身も2010年頃からオーストラリアに約2年暮らした経験があります。「あ、ここ、暮らしやすいな」と直感的に感じることが確かにたくさんありました。

まず気候がいい。全体的にカラッとしていて過ごしやすい。北部のダーウィンとかは分からないけど、クイーンズランド州は夏季と雨季であったかくて裸足で歩いてる人もいる。太陽のリズムで生きている感覚。(ニュージーにもいるけど。)

そしてここ重要、給料が高い。当時は、週末に働くと時給が1.5倍になるという法律があって、ワーホリなのに感動した記憶があります。スーパーの食材もNZより全体的に2割くらい安く感じた。住むことを前提に現地で稼いで暮らすなら、日常消費のパン、野菜、乳製品が、手が届きやすい価格で揃っているのはめちゃくちゃ大きいです。

店内奥に大きな薪窯がある
アーモンドクロワッサン$6.5(当時のレートで550円)

さらにここ数年で出来た新しい法律で、ニュージーランド市民がオーストラリアに4年以上住んだ場合、オーストラリアのパスポート=市民権を取得できるようになった。こうなると、将来の見通しも立てやすくなって、「行くっきゃねー。」という選択が現実味を帯びてくるのも理解できます。キャリアを積みながら、最強のパスポートをもう一つゲットできるかもしれない。

(この法律は、ニュージーの将来を担う若者キーウィたちが継続的に流出していって、この国にどんなメリットがあるのかと思うところも正直あります。。。汗)

ニュージーランドも家賃や物価が上がり続ける中で、となりのアニキ国の芝生がますます青く見えてしまうのは全く不思議ではない。

パン屋仲間の中にも、オーストラリアへ引っ越す人います。これからもこの流れは間違いなく増えると思います。

そういう話を聞くたびに、「もしかして時代の節目にいるのかもなー。」と感じています。

(↓写真は2017年当時の価格です。)