今年のシュトレンづくりが、無事にひと区切りとなりました。
振り返ればこの7年間、特に直近の3年は毎年少しずつ作業の流れを見直し、レシピはいじらず微調整のみで、オペレーションに手を加えてきました。「やること」と「やらないこと」を明確にし、必要のない作業を省きながら、より効率よく、より安定して製造できるように。その積み重ねが、少しずつ実を結んできたように思います。
実際、今年はクリスマスの1週間前に、全ての在庫が完売しました。過去一番早い売れ行きでした。
販売開始からコンスタントに在庫がはけていき、製造と販売が良いペースでリンクしてお互いに良いモチベーションを保ったまま、クリスマス前に全てを売り切ることができたことに、大きな達成感がありました。

ドイツ人のボスもやはり嬉しそうな表情で、自分のフィロソフィーが詰まったシュトレンが完売したことに満足感がにじんでいました。僕自身も、この会社が相当な速さで大きくなってきたことに驚きながら、同時に、ドイツ発祥のこの伝統菓子がニュージーランドの中でも受け入れられ、定着してきたことに、作り手として喜びを感じています。
毎年このクリスマス製造が終わると、「また来年もここでシュトレンを焼いてんのかな?」と自問する自分がいます。(実際に今年は戻ってきた。)
物件探しは続いており、自分の店を持つという思いも変わらず持ち続けています。
そんな僕の気持ちを察してか、ボスは冗談まじりに「来年もよろしく」と声をかけてきます。「でも、来年のことなんて、誰にも予測できないからなぁ。またここにいるかもしれないし、いないかもしれない。Masaの店に製造頼むかもしれないし。メイビー。」
(それはそれで面白いなぁ。)と思いながら、ははは。。。とだけ返して、心の中では焦る気持ちを抑えつつ、早くスタートラインに立たないと!とすこーしだけ気を引き締めています。
次の挑戦は、来年の自分自身。ボスの予言が当たるか当たらないかもちょっと見ものです。笑