「勝てるわけがないよな。」と思った。
ちょうど1年前。
コロナ開けて約3年ぶりに帰国した時、
広島の薪窯パン屋・ドリアンを見学に訪れた。
店主の田村さんは現場に張り付いた空気を漂わせいつも眉間にしわを寄せている難しいイメージの親方ではない。
誤解を恐れずに言えば、「あはは〜」な人であると思っている。TVなどの取材やインタビューで画面越しに見ていたまんまの大らかな人。
全国から(以前は韓国からの研修生も)見学者を受け入れてみんなにパンの作り方教えてレシピもあげて薪窯の作り方も伝授してライフスキルもシェアして一緒にお酒も飲む。
がははと笑っておもしろい話を聞かせてくれる。
3日間見学させてもらい、時には隣に立って仕事もさせてもらって
メディアで語っていること、著書「捨てないパン屋」で僕が何度も読み返した働き方や本場ヨーロッパのパンの作り方ををまさにそのままに実践されているのをきちんとこの目に焼き付けることができた。
日本のパンの世界を俯瞰して見ることができれば、そしてその位置に立つために旅へ出て外の世界の良いところを学んで実践することができれば、
”こんなふうになれるのか”、と思わずにいられなかった。
パンをひとつも捨てていないパン屋さんはブログで読んだとおりの面白さと人を惹きつけドリアンワールドへといざなう魅力にあふれていたなと、1年前の訪問を振り返っている。
今年からはお米の栽培も始めて、先週、収穫を終えたらしい。
どんどん突き進んでいくドリアン。
この7年、パンをひとつも捨てていないパン屋さんは
お米も捨てないパン屋さんになるに違いない、と勝手に思っている^^!
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