テストキッチン大好き

オレンジのプリン。センスあるなー

ヴィエノワズリーチームにいるスタッフで最もパッションがある一人、サミエル、25歳。チョコレートとケーキが得意分野^^

もうすぐこのパン屋での仕事も2年になるので、そろそろ次に向けて動き出したい時期。

年末までのクリスマスシーズンを過ごしてから、メルボルンで修行することに決めたそうだ。

”あと5ヶ月をこのパン屋でどう過ごすか?”

出来ることは何でもやって少しでも吸収してここでの時間を過ごしたいと言ってきた。

僕も週の中で数日間、製造責任者としてそこにいるので、挑戦したいことがあれば何でもサポートできる体制をつくりたいと思っている。(ボスもそこらへんは寛大なのでとてもやりやすい。)

「サワードウ作ってみたい、教えてほしい。」

仕事の合間に生地を仕込んで、ベタベタの生地を成形して、釜をガンガンに温めて、初めてのクープを入れて、ドキドキしながら窯入れする。

(ここでの一番の学びは教える側が一番のベネフィットを得ているということ!)

一回目は温度管理を僕がミスして平凡な出来だったけど、二回目はきちんと結果がでた。

さらにハングリーなサミエル。

サ「エクレアをデッキオーブンで焼いてみたい。」

僕「やったほうがいいよ。(俺食べたいよ。)」

サ「試したい材料があるからそれでプリン作りたい。」

僕「それはやったほうがいいよ。(俺プリンも食べたいよ。)」

サ「あと、コーヒーフレーバーの何か作りたいなー。」

僕「それも絶対にやるべきだよ。(ほんとにありがとう!)」

チームに一人、試作をしている人がいると雰囲気が変わる。

毎日同じものを作り続けるのが僕たちの仕事だけど、

新しい発見や技術の向上は自分の時間を「えいっ!」と投じたトライアルがもたらしてくれることもたくさんある。

昨年、ライバルでもあり最も尊敬しているベーカーのロレンツォといろんな実験を繰り返して成長できた時期を、今思い出している。(ロレンツォの記事はこちら

僕もサミエルが作り出しているこの上昇気流に乗り遅れずに学んでいかなくては!!

オーストラリア旅行から持ち帰ってくれたペイストリーをみんなで試食