NZホットクロスバンズコンペティション 2023優勝

トロフィーがやってきた

WBC優勝の裏でひそかに開催されていた、“NZ HCBC” (ニュージーランド ホットクロスバンズ コンペティション)。

2年連続で優勝しました。

スーパーで買い物中にボスから入ってきたメッセージ。

「Masaおめでとう、よくやった!今年も優勝したぞ!」

まさかとは思いましたが、チームですべてを出し切ってこれ以上のものは出せないというところまで来ていたので、最高に嬉しかったし、ホッとしました。

大会の審査委員からのメッセージを見せてくれました。「フレーバー、食感、構成、バランス、グレーズ、クロスすべてでトップレベル、満場一致で優勝に値する」と書かれていたのを見て、すべての疲れがふっ飛びました。

ニュージーランドでは年に数回、パンの技術力を競う大会が行われていますが、毎年開催されるこのホットクロスバンズの大会はエントリー数も多く、各パン屋がそれぞれのアイデアや技術を詰め込んで競い合う集大成的な意味合いがあり、パン屋としては良い結果を出して商売につなげるチャンスとなります。

僕はこれまでコンペティション自体にはさほど興味はありませんでした。しかし、普段何を大切に考えながらパンづくりをしているのかというところを、テレビや新聞を通じてお客さんに知ってもらう良い機会になるなと思ったし、そこに勝ち負けとはまた別の価値があると再確認できたことが大きな収穫になったなと感じています。

メディア取材の日、合計500kgの生地をこねて焼いた (写真引用元の記事: stuff)


そして、パネトーネ製法をモデルにした作り方で2年連続で結果を出したことにも大きな未来があるのではと、少し思い始めています。理にかなった真っ当な製法で、味、香り、食感も賞味期限まで改善してくれる。
「この製法をマスターできれば、どんなパンでも自在に作れるようになるよ。」とこのゲームを引っ張っていたロレンツォは言っていました。本当にそんな気がしているし、パンづくりがこれからもどんどん楽しくなりそうな予感がしています。

イースターが終わる4月2週目まではフル稼働での製造が続きますが、この結果を励みに最後まで走り抜けたいと思っています。